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2009年 08月 18日
【個展まで、あと33日!】水洗・乾燥・フラットニング。
バライタ未経験の方によくバライタっていいですか?と聞かれますが、
「とりあえず、仕上げるのに手間隙かかって大変だよ」と言うようにしてます。

水洗が予備水洗流水1分→QW(水洗促進剤)6分→本水洗最低20分
これが富士の指示になります(ちなみに、RC+無硬膜なら流水2分でOK)

もちろん、迅速酸性硬膜定着液のスーパーフジフィクスLを使用した場合のデータなので、
無硬膜(ハイパムフィクサーなど)を使えば、もう少し短くて良いと思いますが・・・
アーカイバルの観点からは私はこれを最低ラインにしています。

また、水洗が終わったら、今度は乾燥。乾燥といっても、RC(レジンコート)のように
すぐ乾いたりせず、温度・湿度にもよりますが、7~8時間は掛かる(掛けたほうが良い)。
そしてその間にホコリが多い場所だとゴミが付着するし、大きな印画紙になると場所もとる。
(わたしは"せいろう"を積んで乾かしてます。それでもかなり場所とります)

また、乾燥の前にAgガード(画像保存性向上剤)を塗っていますが、これまた大変。
一枚一枚、アクリルの上で、裏表を水切りして、キレイなスポンジでムラにならないよう塗っていく。

そして、乾燥を終えると、バライタ印画紙はグニャ(クルクル!?)とカールする。
使ってる富士のレンブラントVはカールが少ないけれど、それでも急速な乾燥は厳禁。

そのため、フラットニングという平らにする作業が必要。
専用のドライマウントプレス機なるものがあるのだけれど、
お値段がソー・エクスペンシヴなので、ビンボー写真家御用達のズボンプレッサーを使う。
この場合、大体一回に5~10分掛かるので、全部終えるのに結構時間がかかる。
しかも、それが終わったら終了ではなく、それからすぐに重石を乗せる。

重石を乗せるにも、私の場合、無酸性画用紙で一枚一枚はさみ、
それに デザインボードでサンドイッチして積み上げていく、その上に重石を。
これを最低1日放置する、これでようやく仕上がりとなります。ふ~、大変!

以上の作業あってのバライタなので、単純にRCと比較できない。
暗室後の2日掛かりの作業があって、正確には暗室での丁寧な扱いもあってバライタプリントは出来る。
(定着が二浴、QW工程、その前後の予備・本水洗が入り、とても手間が掛かる。もちろん、素手で)

黒の締りがいい、紙に厚みと風合いがあっていい、長期保存に向いている、かもしれないけど、
それ以上にその作業量を自分の中で受け入れられるのか、これが大事だと思います。。

現在もおととい分のフラットニング中・・・このようにして一枚一枚仕上げていってます。

P.S.なぜバライタなのか・・・私にとっては、長期保存性(作品性)、バライタならではのマチエール、
ひとつひとつ丁寧に作業していくのが好きだから、そうやってネガを眺め、
印画紙を眺め続けることで見えてくるものがあると思うから、です。
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by photoboze | 2009-08-18 21:03 | [ 写 真 展 ] | Page Top↑


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