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2014年 01月 01日
Fujifilm X100S Review 21 X100SのOVFとEVF
【 富士フイルム X100S レビュー21 X100SのOVFとEVF 】

実は、フレーミングの確かさ、細かい光の加減・仕上がりイメージの事前確認などEVFならではの利点から
ある時期を境にEVFの使用割合がかなり増えていました。基本EVFだった時期もあるくらい。
ただ、そのようなEVFの便利さは確かにあるのですが、いざいろいろな場面で使ってみるとEVFが頼りないことも多く、
最近は再びOVFをメインにし、必要に応じてEVFに切り替えることが多くなってきました。
(OVFとEVFの切り替えはライカでいう巻き戻しレバー(R)の部分にあるので、気軽に行ったり来たりでき便利です)

その理由の一つ目は、
ハイコントラストなシチュエーションでは、EVFではラチ(階調)が狭すぎて、あるはずものが飛んだりつぶれたりするんですね。
OVFなら目で見ることのできる広い階調をそのままファインダーで捕らえられるので、違和感が少ないです。
もちろん、そこからどこをすくい取るのか、そこは撮影者の腕の見せ所ですが、まぁデジタルは撮ったらすぐ見えますし。
あと、これは異論もあるだろうと思いますが、暗い状況でも同じ理由で私はEVFよりOVFの方が撮りやすいです。

そして二つ目は、EVFでは撮った瞬間が見えない、OVFなら撮った瞬間が見えるという点。
特にゆらめく光、人物、動くものなど瞬間その瞬間が大切なものの時はOVFが強いです(表示遅延の問題も)。
ストロボを炊くときなんて、如実にOVFの良さを実感できるので、ほぼOVFですね。

三つ目は、フォーカスの問題も絡んでくるのですが、例えばさっと空など無限遠で撮りたいときに、
AF&EVFの画面というのは面倒なんですよね。ピントが合いにくい上に、アウトフォーカスするとファインダーがボヤッとしたりする。
そんな時はMFが便利で、しかもOVF(素通しファインダー)にすることで常にクリアな視界が得られる。

この三つのことから分かるように、X100SにおいてのOVFとEVFは光学式・電子式という違いだけでなく、
OVFは素通しファインダー、EVFはTTLファインダーだという違いでもあります。
つまり、通常一眼レフ/ミラーレスにおいてEVFとOVFは対立関係として比較されますが、
X100Sでは、一台に同居することでOVFとEVFの長所・短所を補完しあうだけでなく、
レンジファインダーと一眼レフの長所・短所をも補完しあっている点が画期的なんですね。

そして、私がX100Sを愛用している理由は、やはり一眼レフでなく、かといってミラーレスでもなく、
デジタル光学ビューファインダーカメラであり、加えて必要に応じてEVFに切り替えることで
フレーム・光・接写・ボケなどのレンジが苦手な部分を一眼レフ(ミラーレス)的に解決しているからなんですね。

カメラの歴史は、銀塩時代にレンジファインダーから一眼レフへ進化し、
それがデジタル時代に入り再びミラーとプリズムを不要にする方向に進化を模索していますが、
X100SのOVF+EVF+像面位相差AFというは撮影者にとってなかなかに良い仕組みだと思います。
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by photoboze | 2014-01-01 23:05 | [ camera ] | Page Top↑


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